オンライン多世代シェアハウス
社会的セーフティネット/介護施設もオンラインコミュニティカフェ
人生100年時代の第5のセーフティネット「多世代シェアハウス」
いままで高齢社会のセーフティネットとしては、
- 特別養護老人ホーム(特養)
- 介護付有料老人ホーム
- デイサービス
- サービス付高齢者住宅(サ高住)
がありました。人生100年時代といわれるなか、これらに加えて、健常者も軽度要介護者も頼れる施設として、また、国や自治体に過度に依存しない民間施設として考えられるのが多世代シェアハウスといえます。
これは、
-40代の年金将来不安
に応え、
-50代以上の人生100年時代の経済的不安と一定程度の健康不安
に応えるものです。
多世代シェアハウスは、
-全国の空き家の増大
をも解決する
-主にリノベーションによる低家賃の共同住宅
であり、経済的な不安に応え、年金の範囲内でも利用できる可能性があります。
気のおけない仲間とビールで乾杯&社会的役割
多世代シェアハウスのいいところは、自分の落ち着けるところを探せるということです。Aというシェアハウスに行ったら、あまり合わなかったので、Bへ行ったらそこもちょっとということで、Cへ行ったら自分に合っていたというようなことです。
やはり望ましいのは、「気のおけない仲間とビールで乾杯」ということが得られる、ということです。リタイア後の第三の資本である「コミュニケーション」があります。(別項参照)人それぞれの志向性にもよりますが、
-同世代と「平日の昼間から乾杯」
ということもありますし、
-より若い世代との「夜や休日の乾杯」
も楽しいといえます。
タイプとしても
-多世代の楽しいシェアハウス
だけでなく、
-同世代だけの静かなシェアハウス
もあるでしょう。
80代、90代になってくると、「早くお迎えが来ないか」と毎日愚痴をこぼして家族も辟易するということがよくみられます。その意味では、多世代シェアハウスにおいては、
- 若い世代に毎日コーヒーを入れてあげる
- 主婦経験があれば料理をつくってあげる
- 毎日掃除をしてあげる
というようなことで最後まで社会的役割を持ち続けるということもできるでしょう。その延長で、
-子供たちの登下校・登下園時の見守り
-学童保育
などを地域ですることもあるといえます。
また、
-軽度要介護であれば同世代で互助する
-妊婦や幼児保育などには自分にできるサポートをする
ということがあります。
多世代シェアハウスの成功のカギは入居する「家族」が核になることだともいわれます。その家族をまさに
サポートしつついいコミュニケーションを持つということもあり得るでしょう。
オンライン多世代シェアハウス
さらに、これから考えられるのは、オンライン多世代シェアハウスです。コロナショックでリモートワークが盛んになり、それに刺激されてリモートコミュニケーションもかなりされるようになりました。プライベートなコミュニケーションでもリモートコミュニケーションでそれなりに楽しくということが始まっています。
多世代シェアハウスにも「一緒に住まなくてもいいが、いいコミュニケーションは持ちたい」というニーズはあるでしょう。それは、住んでいなくとも、皆が集まるときには訪ねて行きたい、とか、「皆が語り合ったり、乾杯するときにリモートで参加したい」ということです。これは独居の解消・孤独死の回避という意味でも多いに意味があると思われます。
多世代シェアハウス入居者を核にリモートネットワークで楽しく集う、これができれば、多世代シェアハウスは地域のコミュニケーションスペースとしてより大きな意味を持つことでしょう。
多世代のコミュニケーションを持つことでハリのある生活を持つ、なぐさめを得る、お互いの安否を気遣うということが、より自然の形でできるようになる、そうした多世代シェアハウスが街のアチコチにあるというのは、セーフティネットが街中にあって安心感と暮らしやすさがある街になるのではないでしょうか。