EVENT 登壇情報

今年は、この領域では、世界のなかで未来ビジョン研究所が、世界に向けて提起をする、ということになりました。世界的なコロナ禍のなかで、50+世代の消費の可能性、消費全体に与える影響力について、講演しました。テーマは「ポストコロナの日本の50+世代の消費行動は世界のモデルになり得るか」です。次の４つのパラグラフです。

• ●日本の人口構造の転換と世界の高齢化
• ●人生100年時代とCOVID-19
• ●ニューセブンティとベビーブーマー
• ●ポストCOVID-19と50の+世代の消費

まさにポストコロナの消費について、とくに、旅行・観光・飲食というコロナでダメージを受けている業種の回復について、50+世代の消費の可能性とそれが消費全体の活性化にどのような役割を果たし得るかということについて、紹介しました。(概要は緊急提言をご覧ください)

韓国　毎日経済新聞社の開催するWORLD KNOWLEDGE FORUMにて、 Young and Healthy Active Seniors and Silver Economy のセッションがあり、パネリストとして登壇しました。
全体に高齢者の再定義、シルバーエコノミーが成長エンジンになるためにどうすればよいかという視点によるセッションでした。
モデレーターは50歳以上の保険商品を多数開発したリナ生命保険のジー・ウン・チョ副社長であり、パネリストとしてエスコ・アホフィンランド元首相、ヒョンソ・ソ韓国高齢化社会・人口政策大統領委員会副委員長などの方々が参加しました。

私からは、「ポストコロナと新しい大人市場」というテーマで、①日本の感染者数の少なさは50代以上の自己管理パワーが生み出した。②観光・旅行をはじめとするポストコロナの消費回復においても50代以上が大きな力を持っている。③日本の人口構造は劇的に変化し、50代以上がボリュームゾーンの社会に向かっている。④その50代以上の生活者が「人生下り坂」感から「人生これから」感へと大きく生活意識がシフトしている。⑤シニアでなく新しい大人ととらえるところに機会がある。⑥不安を安心に変えるサプリメントやジム・ヨガ、保険商品および安心が得られたときに、旅行・外食・化粧品・エンタテイメントはじめ多くの消費の可能性がある。⑦これにより「新しい大人市場」が生まれつつある。日本は世界に先駆けて高齢化が進んでおり、これから世界各国と手を携えて未来を開いて行きたい、ということを述べました。

会場から「韓国が急速に高齢化しつつあり、日本の高齢化に注目をしている。」という発言があり、今後の日本での取り組みが世界各国のモデルになる可能性が感じられました。

• ■ Speaker
• Esko Aho (The 37th Prime Minister of Finland)
• Setsuo Sakamoto (2020 Senior Trend, Author)
• Michael Hodin ★ (Global Coalition on Aging, CEO)
• Hyung-soo Seo (Presidential Committee on Ageing Society and Population Policy, Vice Chairman)
• ■ Moderator
• Jee Eun Cho (Lina Korea, Chief of Staff)

神戸市の創造的活動の拠点施設であるデザイン・クリエイティブセンター神戸（KIITO）が開催する「LIFE IS CREATIVE展2019」にて「神戸から新しい風～ともに創る新しい大人社会」と題して基調講演を行いました。 「LIFE IS CREATIVE展」は「高齢社会における、人生の作り方」をテーマにこれまでの老後にとらわれない、多様な生き方や暮らし方の紹介とあわせ、活躍の場や機会を、クリエイティブな視点から提案するという趣旨で開催されています。2015年から開催され、2016年には東京、2019年と開催され、毎回、基調講演・シンポジウム登壇等を行っています。
2019年は、とくに台湾から先進事例の紹介と参加者があり、展示会場の約半分は台湾の高齢社会への様々な取り組みが紹介されました。
基調講演としては、

• Ⅰ．人口構造が劇的に変わる
• Ⅱ．50代以上の生活者が変わる
• Ⅲ．ニューセブンティの登場～団塊世代とそれ以降世代が変える～
• Ⅳ．神戸から台湾から新しい風　LIFE IS CREATIVE

という構成でお話をしました。
主催のデザイン・クリエイティブセンター神戸KIITOの方々はじめ、参加者の台湾での高齢者コミュニティの活動である好好園館の方々などと有意義な意見交換などができました。