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AN EMERGENCY PROPOSAL

【1】ポストコロナの日本の50+世代の消費行動は世界のモデルになり得るか【2】コロナ克服は「新しい大人世代から!ニューノーマル」と「おひとり様のすすめ」

【1】ポストコロナの日本の50+世代の消費行動は世界のモデルになり得るか

日本の人口構造の転換と世界の高齢化

日本はこれまで長く「20-30代がボリュームゾーンの社会」でした。しかしながら、急激な人口の高齢化に伴い、これからは「50代以上がボリュームゾーンの社会」に大きく変わります。2021年はちょうどその転換点にあたります。人口構造の面からは二度と「若者社会」になることはありません。日本は世界のなかでも高齢化が最も急速に進展しています。したがって日本は良くなるにせよ悪くなるにせよ、世界にモデルを提供することになります。できれば「いいモデル」になることが望ましいことはいうまでもありません。

WKF2021-09.16-Webスピーチ①(3:06)

人生100年時代とコロナウィルス

人生100年時代と聞いてどう思うかを調査したところやはり「健康不安」と「経済的な不安」がトップ2となりました。
これは20年位変わりません。一方で、コロナで変化したことがあるかを聞いたところ、「より前向きに生きたい、よりゆたかに生きたい」などポジティブに生きたいという項目が上位となりました。

WKF2021-09.16-Webスピーチ②(1:57)

ニューセブンティとベビーブーマー

実は日本の40-70代の意識は従来の高齢者とは大きく変わろうとしています。
当研究所の調査では「何歳になっても若々しく前向きな意識を保ち続けたい」という割合が83.9%に上ります。しかも年代別にみると70代が1位です。「理想の大人像」の調査でも「いつまでも若々しくありたい」など全体の上位8項目のなかの7項目で70代が1位でした。ここから現在の日本の70代を従来と大きく異なる「ニューセブンティ」と呼んでいます。その要因は日本のビートルズ世代である「団塊世代」が70代になったことにあります。日本の高齢者像の劇的変化です。この70代の91%とポスト団塊世代である60代の82.2%はなんらかの「介護予防」をすでに行っています。そこから、現在後期高齢者の31.3%という要介護率を下げる可能性があります。そのことは日本の最大の社会課題となっている社会保障費を変える可能性があり、世界にインパクトを与えるでしょう。

WKF2021-09.16-Webスピーチ③(15:56)

ポストコロナと50の+世代の消費

現在日本でも65歳以上はほぼ2回目のワクチン接種を終えています。その下の年代でも60代前半および50代からワクチン接種がすすんでいます。そして、40-70代の80.2%がコロナが落ち着いたら「旅行や消費をしたい」と答えています。若者を含めた全世代にワクチン接種が行き渡るのは12月位になりそうであり、本格的な消費回復は年明けになる可能性があります。その間、この秋は65歳以上をはじめとする50+世代が「旅行・消費回復のカギを握る」可能性があります。
もし日本の50+世代が消費回復・経済回復の原動力になれば「世界のいいモデル」になるでしょう。

WKF2021-09.16-Webスピーチ④(10:45)

クロスジェネレーションで若者の雇用回復の原動力に

とくに期待されるのは、若者の雇用回復の原動力となることです。コロナで最も打撃を受けたのは旅行・観光関連の事業者、すなわちホテル・旅館・みやげもの屋・鉄道・航空などであり、飲食関連の事業者、すなわちレストラン・居酒屋・スナック・バーなどです。とくにその従業員・パート・アルバイトで働く若者がまさに直撃を受けたといえます。旅行観光および飲食の消費回復は、まさに、そこで働く若者の雇用を回復させ守るということになります。もともと当研究所の調査でも50-70代は若者を応援したいという気持ちがあります。まさにクロスジェネレーションです。単に自分たちが楽しいだけでなく、社会的な使命感をも持って消費をする。それがこれからの50+世代であり、年金を若者が支えることに対して、50+世代が若者を支えるという逆の回路をつくることになります。
ここにこそ「世界のモデル」になる大きな意義があるといえます。

*以上は、韓国「THE 21st WORLD KNOWLEDGE FORUM」(毎日経済新聞社)
“Silver Market”セッション(2021.09.16)でのWeb講演サマリーです。

 

 

2021.09.27

【2】コロナ克服は「新しい大人世代から!ニューノーマル」と「おひとり様のすすめ」

①新しい大人からニューノーマル

第五派のコロナウィルスも想定外とも思える減少傾向が続き、緊急事態宣言も9月末で終了です。これからは、「感染防止」と「経済回復」の両立が大きなテーマです。

第五波においてはより若い世代での感染拡大がたびたび話題となりました。一部の若者の感染抑止を無視したような行動も指摘されました。今後はそういうことがあまり起こらないように祈りたいといえます。当ホームページの提言として「50+自己管理パワー」「中高年大人世代自己管理パワー」として当初の日本の感染者数の少なさに50・60代以上が貢献して来たことを述べましたが、今後の「感染防止」と「経済回復」においても同様のことが期待されるといえます。

すなわち、マスク着用やソーシャルディスタンスなどニューノーマルな生活行動をする「新しい大人世代」「中高年大人世代」による「経済回復」です。ニューノーマルすなわち、マスク着用/黙食・マスク会食/ソーシャルディスタンスといえます。コロナ禍の当初から、「自己管理」でこれまでも感染者数の少なさに貢献して来たのであれば、期待できるところは大きいのではないでしょうか。

とくにソーシャルディスタンスということは、言い換えれば「大人の距離感」を大切にする、ということです。友人知人とまた夫婦や家族であっても「大人の距離感」をもって「大人のいい関係」を持つ、ということは、「新しい大人世代」「中高年大人世代」だからできる、といえます。その意味では、ニューノーマルは次の3つのポイント、すなわち
―ニューノーマル:マスク着用/黙食・マスク会食/大人の距離感―
といえます。

<ニューノーマルな新しい大人旅><ニューノーマルな大人散歩><ニューノーマルなグルメ><ニューノーマルな美術・演劇・映画鑑賞>で「感染防止」と「経済回復」の両立をはかり、かつ、それにより若者にもいいロールモデルを示して行く、ことが望ましいのではないでしょうか。

②おひとり様のすすめ

「感染防止」と「経済回復」の両立させるニューノーマルな生活行動のひとつとして「おひとり様のすすめ」をしたいと思います。
旅行も飲食もそこで三密な場面を生みがちなので感染拡大を引き起こす要因になるわけです。要は三密にならなければ、感染拡大には結び付きにくいということもいえます。ということは、決して三密にならない旅行、決して三密にならない飲食のできることが望まれます。

そのひとつとして「おひとり様」があるのではないかと思います。すなわち、「おひとり様」で行く
―旅行/グルメ/飲み/カラオケ―
などです。一昔前はひとりで旅行や食事をしていると寂しい感もありました。またそう見られているのではないか、という感もありました。
しかしながら、とりわけ女性を中心にここ数年「おひとり様」がかなり広がって来ています。私の知人の女性も60代の専業主婦でしたが、子供も独立し、「会津へひとり旅」に行ってきたと語ってくれました。夫サイドとしては、一緒に行ってくれないのか、という面なきにしもあらず、ですが、旅行に限らず、「街歩き」でもこうした女性が増えているように思います。

第五派では、酒類の提供が自粛要請され、客にとっても店にとっとも辛い日々が続きましたが、これも徐々に解除の方向となるでしょう。その意味では、この年代の男性にとってなんといってもカッコいいのは高倉健さんの「ひとり居酒屋」です。しかも店の主人との会話といっても「ひと言、ふた言」ぐらいしか語らない。それがまたしびれるところでした。一般人がそのまねをしてもただの暗い人になりかねない面もありますが、このコロナ下にあっては、むしろ、健さん気取りで、居酒屋やバーでひとりでしみじみ飲むというのもいいのではないでしょうか。いきなり飲んで騒いでに戻るのではなく、徐々に酒類提供解除という方向にも合っているといえます。大衆酒場がここ10年ほどブームになっていました。東京の赤羽や立石の居酒屋に夕方4時ぐらいから行く、リタイアしていれば行けるわけです。またこれも東京ですが、自由が丘のバーで3時ぐらいから客が来ている、近所の主婦も来ている、という話を聞いたことがあります。連日報道されているように飲食店が大変であれば、まずは、「ひとり居酒屋」から、というのもあるのではないでしょうか。「おひとり様」であれば、ほとんど会話はしなくて済みますし、必然的に隣との距離をとりつつ旅をしたり、グルメしたり、となります。三密にはなりません。

「新しい大人世代」「中高年大人世代」からどんどん「おひとり様」をする、それは苦境に立つ飲食店を支えることになるでしょうし、またそこに働く若者の雇用を生むことにもなると思うのです。

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